fc2ブログ
HOME   »  バルデル号  »  戦争のお話し(ある軍用犬のお話し)今年も

戦争のお話し(ある軍用犬のお話し)今年も

この記事は毎年再投稿させて頂いております。
終戦記念日まで掲載させて頂きますので
お暇なときにご覧頂けたら嬉しいです


f0114893_9325281.jpg



8月15日は 終戦記念日


一度記事にしたかったので、おつきあいお願いいたします。


私(baba)が生まれる前、両親は犬を飼っていました。
ドイツからやってきた、ジャーマン・シェパードのバルデル号です。
両親はバルデルを、とても可愛がっていたようです。
私の写真よりバルデルの写真の方が数倍あります。

f0114893_9124135.jpg
父とバルデル                         母とバルデル

父は、バルデルに訓練士をつけていましたが、
熱心なあまり自分で訓練するようになり、訓練している写真が新聞に載りました!




新聞に掲載されたバルデルの自転車ジャンプ


後に、この写真が切っ掛けでバルデルは戦争に行くことになります。

しばらくして、バルデルに可愛い可愛い妹(baba)が出来ました。
その頃のバルデルは、お手伝い犬として大忙し!
妹(baba)の子守とお買い物です!
昔は、放し飼いが出来たので、たばこ屋さん、八百屋さん、魚屋さんのお使いは、バルデルの担当でした。

妹(baba)の生まれた年に第二次世界大戦が日本でも始まり
バルデルは、隣組の防空演習 に参加したりしていましたが・・・



f0114893_9264860.jpg
隣組の防空演習集合写真。バルデルも防毒マスクを下げています。

新聞に載った記事が国の目に止まり、父より早く招集されて戦争に。
1年以上たってから、父も招集されました。
バルデルからは一度だけ「どこどこ(たしか、外国と聞いていましたが、何処だったかは覚えていません。)におります。」というハガキが知らない兵隊さんから届いたそうです。

父は戦争が終わって運良く帰って参りましたが、バルデルは、帰っては来ませんでした。
国からは何の連絡もなかったようです。

バルデルの仕事は、地雷犬だったということだけ聞いていました。
私は地雷探知犬だとばかり思っていましたが

つい最近、wikipediaで軍用犬の役割  を見て
対戦車犬(地雷犬)というのがあったことを知って、もの凄いショックを受けています・・・(両親は知っていたのか?)
もしかしてバルデルも、そうだったのかもしれないと思うと何とも言えない気持ちに・・・

戦争で役に立たなくなった犬は、そのまま放置されて、安楽死もさせてもらえなかったと、聞きました。



f0114893_9325281.jpg
babaの兄バルデル号

戦争で、こういう犬がいたことを、犬が大好きな方に知ってもらいたくて記事にしました。





k-0013.jpg





関連記事